地方の広告代理店の帰りは”なぜ”遅いのか
地方の広告代理店に勤める”やすたん”と申します。
普段は、カーディーラーの広告全般に関わる仕事をしております。
本日は、広告代理店の帰りは”なぜ”遅いのか?について書きたいと思います。
なぜこのテーマで書こうと考えたかというと、前回投稿した記事(広告代理店の仕事とは何なのか?)同様、会社説明会やインターンシップの学生さんたちと話す機会が比較的多く(会社としてもいい社会人像として、20代後半である私を先輩社員の声として呼ぶことが多いためか)、広告代理店、さらに言えば地方となれば、この仕事に対して不透明さを抱いている学生さんが多いと感じたからです。
さて、まずは広告代理店の帰りが本当に遅いのかを。
遅いです
遅いとは言え、人によっては何時が遅いのか?という基準が定まっていないので、一応目安をお教えすると、
平均して会社から帰る時間は、20時〜22時くらいになることが多いです。
もちろん会社によって、ばらつきはあると思います。
しかし、自分が勤めている地方の広告代理店では上記の帰宅時間が基準になると思います。
遅くなる理由はありますので、安心してください(笑)。
基本的に、広告代理店の組織体制はざっくりこのようになります。
・営業 ・制作 ・編集 ・経理総務
大手広告会社になると、内部事情は分かりませんが、地方の中小企業規模の広告代理店では主に4つに分けられるのかなと。
このブログを読むであろう、学生さんの大半は文系出身の方々だと考えて、ここからは話を進めていければと思います。
多くの学生さんは、広告代理店となると「制作」もしくは「編集」に関心を抱いております。
楽しそうにみえますよね?
実際に楽しいと思います。
しかし、残念ながらとても過酷な環境であることは間違いありません。
なぜなら、締め切りがあるものだからです。
何かを作ることや、取材したことをまとめることには目的があります。
広告代理店として広告物を納めることです。
納期が決まっているものを扱うことはとても大変です。
何があろうが、やらないといけないという責任が生じているからです。
「だったら、しっかりスケジュールを組み立てて、時間配分決めれば早く帰れるんじゃない?」
そうなんですよね。それが出来ていたらわたくし”やすたん”ももう少し心に余裕が出来そうです。
しかし、これが一番難しいんです。
難しい理由が明確に1つあります。
「営業」という職種です。
広告代理店には、営業職と呼ばれる人たちがいます。
“やすたん”もその内の一人でございます。
そして、このブログをお読みいただいているであろう、文系出身の学生さんたちも、多くはこの「営業」に配属されることになると思います。
「自分は編集を希望していたのに、何で営業職なんですか?」
「営業は苦手なので、出来ません。編集や制作をやりたいです。」
多くの学生さんたちと接した中で、聞いてきた言葉を集めてみました。
その気持ちはとても分かります。しかし現実では、いきなり編集職や制作部に配属されることは難しいです。
なぜなら、この2つは技術と経験がとても必要な仕事だからです。
実際に、大学で勉強をしてきたとしても、配属は難しいかもしれません。
それこそ、「専門学校を卒業しました」という強固な後ろ盾があれば、配属もありえますが、「大学のゼミやサークルで学んでいました」では、どうしても頭の固い役員の人たちの心を動かすことは出来ないでしょう。
そのため、まずは営業職への配属が任命されることが多いのです。
しかし、そこまで残念に思うことはありませんよ。
広告の仕事のきっかけは、まず営業から始まることが主ですから。
さて、広告代理店の仕事内容を知ってほしいので、まずはこの記事をお読みください
【広告代理店の仕事とは何なのか?※最後まで必読推奨】→こちらから
お読みいただいた前提で先に進みたいと思います。
そう、個人の売り上げ目標が評価基準となる会社が多いからです。
簡単に説明をします。
A:1件、1万円の広告物を100件受注すること
B:1件、100万円の広告物を1件受注すること
これを見ると、【B】の方がやりがいを感じると思われます。
しかし、実際の現場では【A】が多いのがこの業界の実態です。
【B】はその人の技量によって左右されるため、中小企業規模の会社では、教育が行き届かないのが現状です。
なので、会社としては一律に指示のしやすい、【A】の戦略を図りたいのです。
想像してください。
100件の広告物を一気に作ろうとした際、すべて締め切りがあるなかで着手していくことが、労力・時間ともに、どれだけ大変になるだろうかということを。
「・・・いいや、1万円のクオリティで」
こうなると、急に広告代理店の仕事がつまらなく感じますよね?
そうなると、スケジュールを組んで早く帰ろうとする意思すら奪われていきます。
次に考えるのは、件数を減らして楽になろうとすることです。
しかし、件数を減らせば上司から怒られます。
上司から怒られれば、辞めたくなるでしょう。
話を戻します。
【A】と【B】両者とも、締め切りがある仕事なので帰りは遅くなります。
しかし、どちらの方がやりがい・充実さを感じるか。
結論です。
やりがい・充実さを失うことで、帰りが遅いことへの苛立ちを感じるから。
遅い理由は、締め切りがあるからです。
しかし、帰りの遅さへの苛立ちを覚えるのは、つまらないからです。
ここからは、やすたん的アドバイス。
会社から何を言われようと、楽しい仕事を心がけよ。
そして、やりがいを見つけること。
お読みいただいている学生さんたちにとっての先駆者として、楽しく働く広告マンを目指していきます!
以上、やすたんの地方の広告代理店の帰りは”なぜ”遅いのかでした。